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ホーチミン市文化スポーツ観光局によると、今年で48周年を迎える南部解放記念日(4月30日)に合わせ、同市人民委員会庁舎(1区レタントン通り86番地)が市民や観光客向けに初めて一般開放される。
同市庁舎は110年以上の歴史を有し、同市を象徴する建築物の1つとなっている。フランス植民地時代にフランス人建築家が設計し、1898年に着工、11年後の1909年に完成。
かつての名称はフランス語が「オテル・ド・ヴィーユ(Hôtel de ville、『市庁舎』の意)」、ベトナム語が「ジンサータイ(Dinh Xa Tay、『フランスの市庁舎』の意)。その後、ベトナム共和国時代から「サイゴン市庁舎」、サイゴン陥落後の1975年からは「ホーチミン市人民委員会庁舎」と称されている。同市庁舎は2020年11月、国家級芸術建築遺跡に認定された。
見学ツアーへの参加を希望する場合、市文化スポーツ観光局に事前申し込みが必要。この他、市は一部の組織・団体を招待する方針。見学時間は4月29日(土)と30日(日)の午前8時~正午と午後2時~午後5時の2回。なお、参加申し込み期限は4月26日(水)までとなっている。
一般公開されるのは、◇メインロビー、◇国際迎賓室、◇メイン階段、◇第5会議室、◇バルコニーなど。見学ツアー(1回30人まで)の所要時間は約1時間。説明を聞きながら庁舎内を回るほか、庁舎と市の歴史を紹介するショートフィルムなどを鑑賞する。