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交通運輸省傘下のベトナム民間航空局(CAAV)によると、国内の航空各社は中国行きの国際線の運航再開を4月末または5月に延期する。これには、ベトナム行き観光客の許可に関する中国当局の決定を待っていることが背景にある。
中国の観光業界は2月中旬、20か国へのツアー再開を発表したが、ベトナムはこのリストに含まれていなかった。このことで、ベトナムの航空会社が運航再開を見合わせていると見られる。
ベトナムと中国間の航空市場は、新型コロナ以前の2019年時点で、両国の航空会社14社が運航していた。
このうち、中国の11社が中国からハノイ市、ホーチミン市、ダナン市、フーコック島、ニャチャン市を結ぶ32路線を240片道/週で運航。一方、ベトナムの3社がベトナムから中国の48か所を結ぶ72路線を421片道/週で運航。同年の輸送旅客量は約800万人で、うちベトナムの航空会社が全体の60%にあたる460万人余りを占めた。