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ホーチミン市交通運輸局はこのほど、試験運行していた市内初の電気バス路線について交通運輸省に報告し、今後も引き続き試験運行を実施していく方針を示した。
同市では2017年から、◇市中心部、◇フーミーフン新都市区、◇ニエウロック・ティゲー運河(Kenh Nhieu Loc-Thi Nghe)で、電気バスの3路線の試験運行を開始。この試験運行は、タクシー大手のマイリングループ(Mai Linh Group)とフォーカイン不動産管理会社(Pho Canh)の提案を受けて実施したもの。
市交通運輸局はレポートの中で、電気バス案件について、◇運行範囲が狭いこと、◇運行車両および本数が少ないこと、◇利用客がまだ少ないこと、◇収益化の見通しが立っていないことなどを報告。
この他、◇利用客からの需要が夜間と週末および祝祭日に集中しており、この間は需要を満たすだけの本数が運行出来ていないこと、◇フル充電にかかる時間(6~8時間)が長く、充電ステーションの数も十分ではないこと、◇電気バスの関連部品が希少で値段も高いことからメンテナンスが大変であることも問題と指摘した。
しかし、こうした問題がありながらも、電気バスの運行は、環境汚染の低減や市内の交通渋滞の緩和に繋がると評価。特に、観光でホーチミン市を訪れた人々にとっては、移動手段の選択肢の一つになる。
これらを踏まえて、市交通運輸局は道路交通法が改正されるまでの間、電気バスの試験運行期間を更に3年延長し、ザーギア観光運輸会社(Gia Nghia)に対してカンゾー郡内でのフェリー乗り場からホテル・観光地までの電気バス運行を許可することを交通運輸省に提案した。