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インターネット検索大手の米グーグル(Google)のアプリ「Google Arts & Culture」と米非営利団体CyArkは、「世界遺産の日」の4月18日、世界の歴史的建造物の3Dデジタル版を無料で公開している「オープンヘリテージ(Open Heritage)」に、ベトナム北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市内にある遺跡「トゥドゥック(嗣徳)帝廟」を含む30か所を追加した。フエの建造物群は1993年に世界遺産に登録されている。
フエ遺跡保存センターによると、同センターは以前からCyArkなどと共同でトゥドゥック帝廟とアンディン(安定)宮を3Dスキャンして3Dデータの作製に取り組んでいた。一部のデータは近い将来に開館予定のホアンクン図書館で利用できるようになるという。
同省文化情報局の元局長で歴史研究者のグエン・スアン・ホア氏は、トゥドゥック帝廟の3Dデジタル化は保存業務に役立つデータベースになるだけではなく、フエの文化を世界に広報する手段にもなると評価した。
CyArkのジョン・リフテフスキ(John Ristevski)会長によると、ミンマン(明命)帝廟やカイディン(啓定)帝廟でもこの事業を続けるため、フエ遺跡保存センターと協議中だという。