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ニャチャン湾建設投資株式会社はこのほど、ジョージア(旧グルジア)の彫刻家タマラ・クブシタタドツ(Tamara Kvesitadze)氏との間で、小説「アリとニノ(Ali and Nino)」をモチーフにした像の制作で協力することで同意し、契約書を交わした。
像は高さ8.5mで、南中部沿岸地方カインホア省カムラン市で展開中のリゾートプロジェクト「ザ・アリーナ・カムラン(The Arena Cam Ranh)」内の広場に設置される予定。
タマラ氏はジョージアの湾岸都市バトゥミにそびえ立つ「アリとニノ」の像を制作したことで知られている。小説は第一次世界大戦下のアゼルバイジャンでイスラム教徒の貴族の少年アリとキリスト教徒のグルジア豪商の娘ニノが恋に落ちる物語。文化や宗教が異なる2人だったが、戦火が激しさを増すなかでも愛をはぐくんだ。
バトゥミのアリとニノ像は制作期間約10か月を経て2010年に完成し、現在ではジョージアで最も有名な観光地となっている。アリとニノを模した像はそれぞれ一定の隙間を開けた多数の水平版で構成されていて、互いに正面を向き合っている。毎日19時になると2体は前進しキスをするように接近する。10分するとそのまま前進して交差するように相手を通り抜けるというからくりが施されている。
ザ・アリーナ・カムランは観光、リゾート、エンターテインメント、商業施設などを備えた複合リゾート施設。カムラン湾から直接お湯を引く温泉プール、海が高波の日でも海水浴が楽しめる海水プール、淡水プールの3種類を備えたオリンピックプールがあるほか、グエンタットタイン通りからバイザイビーチ、オリンピックプールを繋ぐ歩行者天国も整備中だ。