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グエン・スアン・フック首相はこのほど、英国など欧州5か国からの観光客に対する入国査証(ビザ)免除措置の実施期間をさらに3年間延長し、2021年6月30日までとすることを決定した。
対象となるのは、◇英国、◇フランス、◇ドイツ、◇スペイン、◇イタリアの5か国。これにより、同5か国の国民は7月1日以降も引き続き、パスポートの種類や入国目的を問わず、ビザを申請せずにベトナムに入国し、入国日から最長15日間にわたり滞在が可能となる。
政府事務所の発表によると、近年における欧州5か国からの訪問者数は、◇2015年:72万人、◇2016年:85万5000人、◇2017年:150万人となっている。
また、マイ・ティエン・ズン政府官房長官によると、2018年1-4月期における外国人訪問者数は前年同期比+29.5%増の554万7300人となっている。政府はこの結果について、ビザ免除措置だけでなく観光のプロポーション活動や電子ビザ導入などの効果の現れと評価している。
これに先立ち、2015年にグエン・タン・ズン前首相が同5か国からの観光客に対する15日間のビザ免除措置を許可した。2016年には、フック首相が同措置の実施期間を2017年7月30日まで延長することを承認、2017年には2018年6月30日まで延長することを発表していた。
このほかズン政府官房長官は会見で、政府が現在ビザ免除措置期間の15日間から30日への延長やビザ免除措置の対象国の拡大など、観光協会が請願しているビザ免除措置の条件緩和についても検討中であることを明らかにした。