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南中部沿岸地方クアンナム省人民委員会は16日、ホイアン市旧市街に架かる来遠橋(日本橋、Chua Cau=橋寺)の修復に関する国際シンポジウムを開催した。今回のシンポジウムには、ベトナムと日本の研究者や科学者、専門家ら120人が参加した。
参加者らは、日本橋を解体し全面的に改修することで一致した。同市のシンボルとなっている同橋は、計7回の修復工事が行われたが、1日平均4000人もの観光客が通行し、老朽化が進んでいる。
国家文化遺産評議会のブー・ミン・ザン副議長は、同橋を解体し、詳細な記録を作成した上で損傷を受けた部品を補強・復元し、再建する方法を提案した。ザン副議長は、度重なる修復工事で橋が歪み、原型が失われていくような状況をこれ以上引き延ばすべきでないとコメントした。
ホイアン市旧市街のチャンフー通りとグエンティミンカイ通りを結ぶ日本橋は、16世紀末に日本人が架けたもので、当時の日本人街と中華街を結んでいたとされる。1990年に国家級歴史文化遺跡に認定された。