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ホーチミン市人民委員会のグエン・タイン・フォン主席は1日に開かれた会合で、同市観光局に対して、観光客の安全確保とサポートを専門とする「観光警察」の設立について検討するよう求めた。設立にあたっては現在の観光秩序部隊を基盤とし、訓練は警察に一任する。
同市人民委員会によると、同市では外国人観光客に対する押し売りやスリ、引ったくり、ぼったくりなどが蔓延していることから、観光客の安全確保が課題になっているという。そこで同市人民委員会は、政府に対して観光警察を試験的に設立する案を提出した。
同局のラー・クオック・カイン副局長によると、同市を訪れる外国人観光客の数は年々増加する一方で、観光客を狙った犯罪も多発している。2015年に報告されたぼったくりなどの被害件数を国・地域ごとに見ると、日本が83件、オーストラリアが73件、台湾が80件、韓国が10件となっている。
なお、タイやラオスなどの周辺諸国では、既に観光警察が発足されており、設備・装備、訓練などの関連政策も整っている。