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南中部高原地方ラムドン省人民委員会は、同省ダラット市にある阮朝(グエン朝)最後の皇帝バオダイ(保大)帝(在位:1926~1945年)の第1別荘改修案件に関する投資証明書をダラットグローバル社に発行した。投資総額は7000億VND(約40億円)。
第1バオダイ邸は、ダラット市中心部から東南へ約4kmのチャンクアンジエウ通りに位置しており、総面積は18万2000m2近く。同案件には、本館、ヴィラ、コテージ、庭園を含む第1バオダイ邸全体の改修だけでなく、高級リゾートの建設も盛り込まれている。高級リゾートには、客室150~200室のホテルと、500~800席のレストラン及び会議場、27棟のヴィラを設ける。
資料によると、第1バオダイ邸は1940年までに建設され、もとはフランス人大富豪のヴィラだったという。1949年、バオダイ帝はこのヴィラを買い取り、司令部として、また高官らの職場として使用した。
その後、ベトナム共和国(南ベトナム)政府の初代大統領ゴ・ディン・ジエムら歴代大統領の手に渡り、1975年まではサイゴン政権の高官のリゾートとして使用された。1975年以降は、観光開発のために企業へ引き渡されたが、うまくいかず、長きにわたり放棄されていた。後に一般公開され、ダラット市の観光地の一つとなっている。