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グエン・タン・ズン首相は、◇ドイツ、◇フランス、◇英国、◇イタリア、◇スペインの欧州5か国からの観光客に対する入国査証(ビザ)免除案を承認した。これにより、同5か国の国民はビザを申請せずベトナムへ入国し、15日間まで滞在できる。ビザ免除の実施は2015年7月1日から2016年6月30日までとし、その後延長を検討する。
ドイツ、フランス、英国の3か国は、1度の入国で長期滞在する傾向にあることや、滞在中の支出額も大きいことなどから、ベトナムの観光業界にとって潜在的な市場と評価されている。イタリアとスペインは新市場として今後の成長に期待がかかっている。同5か国に対するビザ免除により、更なる外国人観光客の誘致に寄与するものと見られている。
政府は合わせてベラルーシからの観光客に対しても、2015年7月1日から2020年6月30日まで15日間のビザ免除措置を適用する。ベトナムは現在、欧州5か国とベラルーシのほか、日本や韓国、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、スウェーデン、ロシアの7か国に対しては15日間、東南アジア諸国9か国に対しては30日間のビザ免除措置を実施している。