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このところ、東北部クアンニン省のハロン湾では「漁業体験ツアー」が人気を集めている。
ハロン湾は、中国の景勝地になぞらえて「海の桂林」とも呼ばれている。1994年にユネスコの世界自然遺産に登録され、国内外の観光客が数多く訪れるベトナムの一大観光地となっている。
ハロン湾のツアーは、奇岩群の間をクルーズ船で遊覧するツアーが定番だが、2014年からは水上飛行機による空中遊覧ツアーも開始され、観光サービスの幅はますます広がっている。
漁業体験ツアーは早朝にスタートする。ツアー参加者は、ハロン湾岸のバイチャイ桟橋から遊覧船に乗り、沖合いの漁村へ向かう。朝霧に包まれた幻想的な奇岩群をのんびりと眺めるだけではなく、漁村に着いたら漁船に乗り換えて、プロの漁師に教わりながら網を仕掛けては引き上げ、魚をとる。
自分の手でとったばかりの新鮮な魚は、すぐに調理して昼食に。船上で世界遺産を眺めながらの昼食は、忘れがたい観光体験になること間違いなしだ。
ハロン湾に浮かぶ水上家屋で暮らす漁民らにとって、漁業体験ツアーは収入源であると共に、世界遺産保護と自然保護の重要性を認識するための機会ともなっている。
ハロン湾については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「世界遺産(1)ハロン湾~長い歴史を秘めた伝説の地~」を参照。