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グエン・タン・ズン首相はこのほど、メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島におけるカジノを併設した大規模な観光娯楽施設の建設プロジェクトに対する投資を承認した。
同プロジェクトでは、テーブル200~400台、スロット2000台を備える大規模カジノのほか、客室3000室の5つ星ホテル、コンベンションセンターなどを建設する。投資総額は少なくとも40億USD(約4680億円)に上ると見込まれている。同プロジェクトが完成すれば、同島の経済を牽引する重要な原動力になるものと期待されている。
計画投資省は今後、首相の指導に従いキエンザン省人民委員会をはじめとする関連省庁・機関と協力し、同プロジェクトについての意見聴取を実施した上で、具体的な立案を支援していく。
これに先立ち財政省は2014年8月、カジノ経営に関する政令案を政府へ提出。以前は投資主にカジノ事業の経験年数10年以上が求められていたが、5年以上に緩められるなど、カジノ案件に関する投資条件が以前の案に比べ緩和されている。また、現在は外国人と越僑のみにカジノへの入場を認めているが、同案には21歳以上のベトナム人の入場を認める内容なども盛り込まれている。
なお、フーコック島はタイランド湾に浮かぶ国内最大の島で、美しいビーチや豊富な海産物、穏やかな気候など、観光開発に適した条件を備えており、外国人観光客も多く訪れている。ただし宿泊施設や発電所の整備が遅れていることから、今後の更なる開発の余地は大きいと見られている。