(C) Vnexpress, ハイフォンの闘水牛祭り 写真の拡大 |
ベトナムでは各地で様々な祭りが行われているが、なかには豚や水牛を生贄として捧げる血生臭いものがある。今回はそんな祭りを紹介する。VNエクスプレスが報じた。
◇豚の首狩り祭り
紅河デルタ地方バクニン省のネムトゥオン村落では、毎年旧正月の6日に、豚を生贄として捧げる祭りが行われる。これは、李朝の時代にこの地方を開拓したリー・ドアン・トゥオン将軍とその部下達が、生き延びるためにイノシシを殺して食べたという言い伝えに由来している。
生贄となる2頭の豚はそれぞれ檻に入れられ、村人たちの祭り行列と共に村落中をまわった後、多くの人々が集まる広場で屠殺される。この地方では生贄の豚の血は無病息災や豊作の象徴であると信じられているため、村人たちは競って豚の血に群がり、幸運を祈る。またその肉は、村落の繁栄を祈念しつつ、住民に配られる。
◇闘水牛祭り
毎年旧暦9月8日に、北部ハイフォン市の海辺の街ドーソンで行われる伝統的な闘水牛祭りを見るため、各地から多くの人々が押し寄せる。この祭りはドーソンの人々の勇敢な精神を表すもので、今やハイフォン市の観光の目玉でもある。闘いに参加する水牛は、この祭りに備えて野生の本能を取り戻すため、1年前から他の水牛とは別に飼育される。
祭りでは、数千人の観客の歓声が響く中、水牛が一騎打ちで闘い、最終的に一番多く勝った水牛が、生贄の儀式が行われる会場に行進する。しかし風習に従い、水牛は勝っても負けても屠殺され、その肉を捧げることになっている。