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ハノイ市バーディン区ホアンホアタム通り456番地の路地では、今年6月から毎週土曜日の朝だけ古物マーケットが開かれていて、古物好きの人達の間で人気のスポットになっている。VNエクスプレスが報じた。
数百平方メートルのスペースに、20人ほどが「店」を出す。店といっても折り畳みテーブルに品物を並べるだけだ。テーブルが足りなければ、地べたにシートを敷いて店にする。売られている商品は、100年以上昔の物もあればバオカップ(配給制度)時代の物もある。陶磁器、花瓶、ランプ、腕時計、卓上電話機、アイロン、眼鏡、古銭、雑誌など実に様々だ。
スペースの提供者は、出店者から料金を取らない。出店したければ事前に登録するだけだ。このマーケットを創設したキエウ・クオック・カインさんは、ハノイ書道クラブの元主任で、古物好きの人達が集って交流し、売買できる場所を作りたかったと創設の動機を語った。
客は店の人と会話しながら一つ一つ商品を吟味する。値段交渉をする時も、大声を上げたり罵声を浴びせたりすることはない。マーケットの広告や宣伝はしていないが、口コミで多くの人に知られるようになっている。