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交通運輸省はこのほど、ホーチミン市、東南部バリア・ブンタウ省、北部ハイフォン市の交通運輸局に対し、台風シーズンの到来に備えて、安全保障上の観点から9月1日より、エンジン1基搭載型の高速船の運航を見合わせるよう求めた。20日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
交通運輸省によると、高速船による旅客輸送は過去に発生した幾つかの事故からも、安全保障上で問題があり、特にエンジンを1基しか搭載していない高速船は、エンジンが故障した場合、身動きがとれず、漂流するしかないため、台風シーズンの運航は危険だという。
最近では7月26日に、エンジン1基搭載型の高速船がロンタウ川を運航中にエンジンが停止し、漂流する事故が発生している。また8月2日には、ホーチミン市カンゾー湾リーニョン村沖で乗客28人と乗組員2人を乗せたボートが大波を受けて転覆し、船長を含めベトナム人9人が死亡する事故が発生している。