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3日のベトナム株式市場は+9.90ポイント(+0.99%)高の1005.67で引け、ホーチミン証券取引所上場の全銘柄を加重平均して算出するVNインデックスが2007年11月16日以来10年超ぶりに1000の大台を突破した。サイゴンビール・アルコール飲料[SAB]が大幅高、マサングループ[MSN]、ビングループ[VIC]、ペトロベトナムガス[GAS]、ノバランド不動産投資グループ[NVL]も揃って堅調で、インデックスを牽引した。
ホーチミン証券取引所は2000年7月28日に2銘柄で取引を始めたベトナム初の証券取引所(当時は証券取引センター)。開設直後は銘柄数の少なさとも相まって買いが殺到し、VNインデックスは1年後の2001年6月には571まで高騰した。
その後はしばらく100台で低迷したが、2006年のWTO(世界貿易機関)加盟を機に再び上昇に転じ、国民の株式投資熱が本格化した。特に2006年夏頃からは株式投資が学生や主婦にまで広がり、連日ほぼ全銘柄が上昇し主要株がストップ高となる本格的なバブル相場の様相を示した。
日本でも2007年初め頃からベトナム株への注目が集まり、日本人投資家による現地証券会社でのベトナム証券取引口座の開設数は1年程度で数千口座にも上った。
VNインデックスは2007年3月に1170.67のピークを付けた後は2009年3月の235まで急落し、その後は2016年1月に再び上昇基調となるまで7年間400~600の範囲で沈黙を保っていた。
最終更新日:2018/03/22 18:20 JST