(C) Bnews |
ベトナムオリンピック委員会はこのほど、新型コロナの流行状況が複雑化していることを受けて、年末にホスト開催する予定の第31回東南アジア競技大会(SEA Games 2021)について、2022年7月への延期を提案する書簡を各国に送付した。
最終決定権を持つのは、SEA Games評議会であり、6月9日に緊急オンライン会議を開いて、この問題について話し合った。
“東南アジアの五輪”と称されるSEA Gamesは、2021年11月21日から同年12月2日の日程でハノイ市で開催を予定している。しかし、新型コロナがASEAN域内で拡大していることを受けて、今大会を主催するベトナムオリンピック委員会が、加盟10か国のオリンピック委員会に、今大会の延期を提案した。
SEA Games 2021の競技の開催場所はベトナム国内の12か所。このうち3か所は、北部紅河デルタ地方バクニン省、東北部地方バクザン省、ハノイ市で、いずれも新型コロナの流行状況が特に複雑化している地域。この他、紅河デルタ地方のハナム省、ナムディン省、ハイフォン市、ハイズオン省、ビンフック省、ニンビン省、東北部地方のフート省、クアンニン省、西北部地方のホアビン省も、感染リスクの高い地域に分類されている。
これに先立ち、シンガポールの代表者は、SEA Gamesを来年に延期するか、またはベトナムと他国とで共催することを提案して、シンガポールにその準備があると述べていた。
東南アジア各国の持ち回りで、2年に1度開催される同大会では、サッカー競技が花形競技として最も注目を集めている。ベトナムは前回のフィリピン大会で男女(男子はU-22代表、女子はA代表)ともに金メダルを獲得しており、今大会では2大会連続のアベック金メダルに期待がかかっている。
なお、6月9日に開かれた緊急オンライン会議で、今回の延期案に対する投票を行った結果、現時点では反対が圧倒的多数となった。投票結果は以下の通りで、まだ最終決定には至っていない。
反対:フィリピン、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、東ティモール
賛成:ミャンマー
白紙投票:ラオス
評議会は各国委員会と今後2週間、話し合いを続けて最適な解決策を探していく方針。
※記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+