(C) Thethao, レ・コン・ビン 写真の拡大 |
“ベトナムの至宝”レ・コン・ビンのJリーグJ2コンサドーレ札幌への移籍が正式に決定した。同選手は2009年にレイションイスSC(ポルトガル)でプレーしており、今回が2度目の海外挑戦となる。国内サッカーファンの期待を一身に背負っての移籍となるが、ベトナム人選手が海外で成功した実績はまだない。日本移籍は吉と出るか凶と出るか・・・今回は、札幌で求められる役割や活躍の可能性などについて考察してみた。ボンダーなどが報じた。
まずは、コンサドーレ札幌の現状についておさらいしよう。2012年シーズンに4年ぶりのJ1昇格を果たしたものの、9月には史上最速での降格が決定。年間順位は4勝2分28敗という圧倒的な最下位、得点は全34試合で僅か25点に留まった。また、同年をもって中山雅史が現役を退いた。
J2での戦いを強いられることになった2013年シーズンは25試合を消化した時点で勝ち点35の9位に沈んでいる。得点も35点と振るわず、プレーオフ出場圏である6位以内に入るための起爆剤として、クラブは攻撃的な選手の補強に注力している。最近では、長身のブラジル人ストライカー、フェホを獲得。そして、8月からはベトナムのレ・コン・ビンが加入する。
現在、コンサドーレには、新加入のコン・ビンを含めて9人のフォワードがいる。このうち1人は前述のフェホで、同選手はポルトガル、ロシア、ハンガリーなどを渡り歩いた実績を持つ。2010年には、かつてコン・ビンが所属したレイションイスSCでもプレーしている。