(C) Bongdaplus, ナストヤ・チェフ選手 写真の拡大 |
−世界と比べてもVリーグのレベルは低くないとのことですが、お世辞でしょうね?
「僕がお世辞を言う相手は妻だけだよ。選手の質は本当に高い。ベルギーのクラブ・ブルッヘに在籍していた2002~2003シーズンには、世界トップクラスと評価されているシャビやイニエスタがいるバルセロナとカンプノウで試合したんだ。そのときの経験から言わせてもらえば、ベトナム人選手のポテンシャルは彼ら世界のトップスターと比べても決して劣っていない。もし生まれがカタルーニャなら、今頃バルサにいたっておかしくない。両者の違いはただ生まれ育った環境だけだよ」
−2002年の日韓ワールドカップでプレーしたあなたを覚えているベトナム人は少ないと思いますが、当時をふりかえって感想を聞かせていただけますか?
「スロベニアはスペイン、パラグアイ、南アフリカと共にBグループに入った。緒戦のスペイン戦は1-3で負けて、僕はベンチから眺めるだけだった。続く南アフリカとの試合では後半80分から出場、この試合も負けてしまったけれど、世界中が注目するW杯に出場できたことが嬉しかった。最後のパラグアイ戦は後半62分、1-0でリードした状態での途中出場だった。既にグループリーグでの敗退が決まっていたけど、追加点を取って勝利で大会を去りたかった。でも、立て続けに2点を取られて逆転された。僕は後半80分に一発レッドをもらって退場。試合は結局1-3で負けて、僕達のW杯は終わった」