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ホーチミン市7区にある、ボードゲームで遊べるカフェに22時ごろに1人で行ったゴック・ランさん(女性・21歳)は、40人もの大人数が議論していて緊張してしまい、なじめなかったと話す。一見楽しそうに見えたものの、実際に参加してみると参加者の間に派閥があり、古参が新参にいやがらせをするような様子を黙って見ているしかなかったのだという。
「私は推理が苦手で論理的な分析もできないと見下され、軽く遊びにきただけだと思われてさらにプレッシャーを感じてしまいました」とランさん。ゲームを始めるにあたって十分な人数が集まるまで待たなければならなかっただけでなく、ゲームは翌朝まで続き、ランさんは結局疲れ果てて仕事を休んでしまったのだった。
見知らぬ人とカフェで夜な夜なゲームに興じるというトレンドについて、ベトナム国家大学ハノイ校(ハノイ国家大学)の講師であるグエン・ビエット・チュン氏は、ボードゲームや人狼ゲームは健全な活動だと話す。リラックスできるだけでなく、思考や議論、反論といった力を高めることができ、さらには同じ趣味を持った人々とつながることができるという利点もあるためだ。
ただし、30~40人が集まって夜から朝までプレイすることを続ければ、健康に悪影響を及ぼしかねないとも指摘する。「いうまでもなく、こういったゲームには論理的思考と高い集中力が必要です。プレイヤーは勝敗を意識するので、プレイ中は覚醒していて、長期にわたる不眠症を引き起こす恐れもあります」とチュン氏は語った。