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「本当の性」で生きるため、グエン・ゴック・アインさん(22歳)は何十回もの手術を受け、人に嫌悪され、遠ざけられることすらも受け入れた。新たな外見を手に入れた今、彼女はようやく幸せをつかむことができた。
ホーチミン市在住のアインさんは、ベトナムでトランスジェンダーであることをオープンにしている数少ない1人だ。男の性で生まれ、グエン・ベト・トゥアン・アインとして幼少期を過ごしたが、思春期には女性の服を着たり、化粧をしたりすることを好んだ。
「ある日、私のクローゼットにスカートや化粧品が入っているのを見つけた母は、とてもショックを受けていました。母は長い時間泣き続け、ようやく私を受け入れてくれました」とアインさんは語る。
中学4年生(日本の中学3年生)になると、アインさんはトランスジェンダーに関する情報を収集し、性転換手術を受けてエンターテインメント界でも活躍しているフオン・ザンさんの影響を受け、性転換手術に向けて貯金を始めた。
高校を卒業すると、東南部地方ビンズオン省にあるトゥーザウモット大学の英語学科に進学し、貯金をするために家庭教師や外資系企業の翻訳などのアルバイトをしてお金を稼いだ。
5億VND(約230万円)が貯まった2015年、アインさんは母親に手術を受けたいという思いを伝えた。しかし、アインさんが打ち明けるや否や、母親はアインさんを家の外に追い出した。
スーツケースを引きずって家を出た瞬間、男の「トゥアン・アイン」さんは女の「ゴック・アイン」さんに生まれ変わった。かつらをかぶったり、スカートを履いたり、胸にパッドを詰めたり、化粧をしたり、自由に好きなことができるようになったのだ。