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「やるからには結果を出す」がハーさんのモットーだ。ハーさんは編み物製品で長年の経験があったことから、手編みバッグのサンプルに挑戦することにした。ハーさんがデザインした図案に沿って、スタッフが1週間がかりでサンプル1号を完成させた。初めて目にしたサンプルを前に、ハーさんもスタッフも大興奮だった。
しかし、サンプル2号、3号と試作を重ねるにつれてハーさんは行き詰まり、複数の小物を作るという当初の計画からバッグ一本にかけることにした。商品をバッグに絞っても新しい試みであることに違いはなく、スタッフの指導や進捗の管理などやることは膨大で、時間的金銭的投資も大きい。
サンプル5号に取り掛かる頃にはハーさんは力尽き、プロジェクトを断念しようと考えた。それでも、諦めてしまえばこれまでにない新しいバッグが市場に登場することはないと思い直し、夢に向かって突き進んだ。
ハーさんはブランドに軽やかでリラックスするようなイメージを持ってもらえるよう願いを込め、ブランドを「アハナバ」と命名した。3年間の試行錯誤を経て30種類以上のバッグが誕生し、商品によっては15~20種類のカラーバリエーションがあり、用途に合わせて色も選びやすい。
ハーさんが「芸術家」と称えるスタッフらが丹精を込めて、オシャレで便利かつ丈夫なバックを編む。製作日数は形状やサイズによって3日から1週間。バッグの編み方は複雑で、均一な編み目など精密さが求められ、1つ1つ丁寧に微調整しながら仕上げる。