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ホーチミン市1区グエンフエ通りにある「アラビカコーヒー空間」でいただく、南中部高原地方ラムドン省ダラット市産のアラビカコーヒー豆で淹れたエスプレッソが絶品だ。
同店は完全予約制で、最低でも1日前には予約を入れる必要がある。メニューはブンボー(ピリ辛牛肉入りスープ麺)・アラビカコーヒー・マドレーヌのセット1種類のみで、全てオーナーのクアン・ビンさんが直々に調理、給仕する。コーヒーに至っては生産地へ赴き、自ら豆を収穫から焙煎までする本格派。
「お客様に最高のコーヒーを味わって欲しいので、常連さんを優先させていただいてはいますが、新規のお客様のご予約もなるべくお受けしています。また、ダラット産の高級アラビカコーヒーを広く知っていただきたいので、外国人のお客様も大歓迎です」とビンさん。同店はカフェではなく、あくまでコーヒーを堪能する空間だとするビンさんのこだわりが伺える。
ビンさんのことを変わり者と言う人もいるが、自分でコーヒー豆を摘んで焙煎するうえに料理や菓子作りまでこなし、ホーチミンで一番とも言える雑踏にある小さな空間で静かにコーヒーを淹れるビンさんを、まるで小説から飛び出してきた人のようだと例える人も多い。