(C)VnExpress,st.かつてのタンタム映画館 |
いくつかの映画館では、映画クラブの活動が盛んになった。1994年に生まれた小さな映画館ファンズランドは、世界の古典的映画や欧州の芸術映画を上映し、その後に作品や監督の解説を行った。ファフィルムシネマの映画クラブは、最新の娯楽映画を他に先駆けて上映することで人気を呼んだ。
2000年代に入ると、インターネット上に多くの映画フォーラムが開設された。映画好きの若者らがオフ会で映画を上映し、意見を交換した。クアンドイ映画館はそうした人達が集まる場になった。
設備が整った民間の映画館が出現するのは2005年からで、国営の映画館は分が悪くなった。タンタム映画館は改修後に以前の名称「マジェスティック」に戻したが、民間映画館に比べると設備面で見劣りがする。市内中心部という絶好の場所にあるが、以前の活気は見る影もない。
ダイドン、メーリン、キンドの3つの映画館は閉館し、バーやゲームセンターなどに姿を変えた。ダンズン、バックマイ、クアンドイ、ゴックカインなどの映画館はまだ存在しているものの青息吐息。ザンチュー映画館は11月23日に閉館したばかりだ。時代の流れとはいえ、かつてのパラダイス時代を知る人は残念に感じている。