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「あまりの暑さに1kmも歩くと休まなければならない日もあれば、 涼しくて3~4km一気に歩ける日もあります。泊まるところは問題ありません。僕のこの行脚のニュースを知っていたり、あらかじめ知人が連絡しておいてくれたりと、ほとんどの場合すぐに招き入れてくれるんです。人のいないところでは、宿屋に泊まることもありますが」と彼は語る。
多くの人々の関心や支援を得ることができ、感謝の気持ちでいっぱいな一方で、心の中には少し戸惑いの感情もある。この縦断の旅の本来の目的は、祖国の島や海を守るための基金に寄付をしてもらうこと。漁業従事者の子どもたちが学校に通うことができ、親たちが安心して海の仕事にいそしめるようにすることだ。
「私のことを褒め称えるよりも、ぜひ寄付をしてください。」
これが祖国をの海と島を愛する27歳の若者の本心だ。彼は今、ゴール地点であるホーチミン市1区の統一会堂へ向けて、中南部の各省を歩いている。9月末にはゴールできる予定だが、「海と島を守りたい」という彼の志と夢は、これから先もまだまだ続く。