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ミンさんは朝も自転車でグエンチャイ通りを走る。運動と夕方の仕事の"偵察"を兼ねている。張り紙が特に多いのは、多くの工場や学校、スーパーのあるハノイ市人文社会科学大学からソー交差点までの区間だ。ただ、張り紙の量は以前よりかなり減っているという。「張っても張ってもはがされるから、音を上げたのだろう」と笑った。
ミンさんが朝と夕方の2回、張り紙はがしのためにグエンチャイ通りを往復していることを、最近まで奥さんを含め家族も知らなかった。普通の散歩だと思っていたという。ミンさんは「誰に話そうとも思わない。普通のことをしているだけだから。健康に生きて家族や社会のために貢献することが大事だ」と話す。
ミンさんのこの活動はほんの数か月前、インターネット上にアップされて知られるようになった。若者達がこれに反応し「ミンさんに見習って、張り紙はがしに参加しよう」と呼び掛けたことで注目された。ミンさんは今も黙って活動を続けている。