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1970年代後半から1980年代にかけて、後に「ボートピープル」と呼ばれることになる船で国外脱出を目指す人たちがいた。彼らは、内陸部から海に出るためにニョンチャック地区を通過する。彼らはタム・ルイ強盗団の格好の餌食になった。ドンナイ川、ニャーベー川、ティバイ川を使った運搬船も被害に遭った。
警察は強盗団の捜査に手を焼いていたが、1990年代になってようやく成果を挙げ始め、結局タム・ルイとその息子たちは逮捕され、刑務所に収監された。刑期を終えて出所した彼らは、地元のニョンチャック地区に戻り地方政府の支援を受けて新たな生活を開始した。
地元警察署によると、タム・ルイは年齢もあって出所後に強盗を起こしていないが、6人の息子たちが悪習を断ち切れず、再び犯罪に手を染めてしまったという。中でも2人の息子は2006年10月に地元の貴金属店に強盗に入り、店主を殺害して逮捕された。その後2人は裁判で死刑判決を受けている。
タム・ルイは「私と子供たちの人生は犯罪にまみれていて、決して消すことはできない。今はただ、反省して天の神様に私の罪を許してくださるよう願うだけ」と語った。