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このようにヤフーベトナムの発展の道筋が用意された中で、彼女自身はどのように自分の力を発揮していくつもりなのか。その問いに対して彼女はこう答えた。「ヤフー本部に対しベトナム市場により多くの商品を導入するよう交渉し、利用者数や収益額で新たな段階へとヤフーベトナムを引き上げていきたいと思います。例えば2010年のワールドカップ時にはベトナム市場に対する評価が低かったため、当初ヤフー東南アジアはベトナム向け特設ページを開設しない予定でした。私が彼らを説得してネット上でサッカーチームを作るアクティビティやデビッド・ベッカムのファンページなどを含んだページを開設してもらったところ、投資先集めや広告においてはヤフー全体でトップの成績を挙げました。今後の私の使命はベトナム市場の可能性を示し、より多くの投資を引き入れることだと思っています。」
女性が社長になることによって、会社がどう変わるのか? 彼女はこう考えている。「一人一人を尊重し、「仕事も遊びも一生懸命」という精神のもと、働きやすい職場環境をつくり出そうとしています。一方で組織に対して悪い影響を及ぼすような社員がいれば、もちろん強く言うこともあります。チー氏の時は考えられなかったと思いますが、つい最近職務態度の悪い社員を免職したところです。」
そういった人事に対する不満はでないのだろうか。「リーダーは理解されることは稀で、常に成果を出すことが求められます。このように、人の上に立つものは常に試練に曝されているのです。」
前社長の在任期間を超えられるか、という問いに対しては、こう考えているという。「これまではどの仕事もうまく進めることができました。しかし、もちろん自分よりふさわしい人物がいれば、退陣を厭いません。しかし社名に恥じない実績と増収を達成するためには、このポストで3~5年は職務を全うする必要があると思っています。