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- 領有権侵害でベトナム人がボイコット
- 中国「チャジ」が越1号店の広告撤去
- HCM市当局が「チャギ」の調査開始
中国のティードリンクチェーン「覇王茶姫(CHAGEE=チャジ)」はこのほど、ベトナム1号店となるホーチミン市グエンフエ(Nguyen Hue)通りの建物に設置されていた仮囲いのラッピング広告を撤去した。
東洋のスターバックスと呼ばれるチャジは、3月初めにベトナム市場参入を発表したが、その後、同社ウェブサイトとアプリに掲載されたマップに、ベトナムの領有権を侵害する南シナ海の「九段線」が描かれているのが見つかったことで、ベトナム人消費者から批判の声が上がっていた。
まだベトナム1号店の開業前だが、ネット上では早くも不買運動が広がっており、この騒動を受けてチャジは急遽、ベトナム1号店のラッピング広告を撤去。撤去作業は3月17日夜から翌18日早朝にかけて、ひっそりと行われた。新店舗の工事自体は現在も続いているとのこと。
2017年に中国・雲南省で誕生したチャジは、中国全土に3500店舗を構え、マレーシア、シンガポール、タイなど世界各国でも事業を拡大し、中国国内と合わせて5000店舖以上を展開している。
なお、ホーチミン市文化スポーツ局は3月20日に開かれた会議で、チャギが「九段線」の描かれた画像を使用していた疑いがあることについて、「警察当局と連携して調査に当たっており、違反が見つかれば然るべき処分を検討する」と報告した。