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- アカネ科ルリミノキ属の新種発見
- ボランティアで森林保護する男性にちなむ
- 「絶滅危惧IB類(EN)」への分類提案
北中部地方クアンチ省のルーリン原生林で発見された新種の植物に、40年余りにわたってボランティアで森林を保護してきた男性の名前にちなんだ名が付けられた。
生命科学研究所と中部科学研究所の植物学者、クアンチ省ドンハー市カムロ郡の森林管理官、鹿児島大学総合研究博物館の研究者からなるグループはこのほど、アカネ科ルリミノキ属(Lasianthus)の新種の植物をクアンチ省と北中部地方クアンビン省で発見したと発表した。18日に発行された専門誌「Phytotaxa 694 (1)」に掲載された。
ルリミノキ属は世界中に292種が広く分布しており、ベトナムでも74種が記録されている。新種は「ラシアンサス・トロンギー(またはチョンイー)(Lasianthus trongii)」と名付けられた。40年余りにわたりクアンチ郡ビンリン郡のルーリン森林の保護活動に携わってきたグエン・ディン・チョン(Nguyen Dinh Trong)さんの名前にちなんでいる。
ルーリン森林は面積100ha近くで、クアンチ省で唯一の原生林だ。新種の植物が発見されたのは今回が初めて。この新種は2つの省の2地域に分布しているが、個体数が少ないため、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストの「絶滅危惧IB類(EN)」に分類することが提案されている。