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- 丸い体で特産品として人気のタケネズミ
- 多くの地方で飼育、飼育業で成功した人も
- 肉は温かいおこわやハーブと一緒に食べる
ハイさん(男性)は、西北部地方イエンバイ省バンチャン郡でタケネズミ(dui)の飼育をしている。丸い体で、特産品として人気があるタケネズミは現在、ベトナムの多くの地方で飼育されており、この飼育業で成功した人も少なくない。
タケネズミは6~8か月で1~1.5kgに成長し、食肉として販売できるようになる。1年以上育てて5kgほどに成長すると、売値が1kgあたり190万VND(約1万1400円)に達することもある。
ハイさんは、4年ほど前から飼育を始めた。最初に2匹購入し、繁殖させて現在は約400匹に増やした。メスは年2~4回出産し、1回の出産で2~6匹産む。飼育にあたっては森林保護局への届け出などが必要で、ハイさんは必要な許可をすべて取得している。
飼育場では通常、成長過程を管理・観察しやすくするため、区画をわけて設計している。少々「気難しい」動物であるため、健やかに成長させるには、清潔で適温が保たれた環境が重要だという。
北中部地方タインホア省でタケネズミ飼育をするレさん(男性)は「ケージなどには特に費用はかかりませんが、換気の良い設計で、温度を27~30度に保つことが重要で、夏には扇風機、冬には保温用の電灯が必要です」と言う。
タケネズミは夜行性で、サトウキビの茎やトウモロコシ、竹を主食とし、給餌は毎夕1度だけでよく、餌を多く与えすぎると、脂肪がつきやすくなるそうだ。
そのタケネズミはどのように調理されるのか。ハノイ市レバンフウ(Le Van Huu)通りにある西北部地方の特産料理を提供するレストランでは、まずは熱湯で毛を取り除き、皮を焼く。次に内臓を取り除き、骨を外し、臭みを消すためにタマネギ、レモングラス、砕いたショウガで下処理する。
煮込んで柔らかくした肉は薄切りにして、温かいおこわやハーブと一緒に食べ、骨は引き続きサトイモと煮込んで、スープに仕立てる。