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- 募金額を水増しして自己申告
- 偽善摘発でオンラインツール作成
- 特定組織の名を語る少額送金も発覚
10日に台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)の被災者支援に向けて募金運動を開始したベトナム祖国戦線中央委員会は12日、同委員会が受け取った寄付金の詳細報告書を公表した。報告書は1万2028ページから成り、今後も随時更新されていく。
今回公表された詳細報告書により、一部の人々が売名のために寄付金を水増しして自己申告していた事実が明らかとなった。
これを受け、複数のベトナム人プログラマーがこのほど、ページビュー目的の偽善を暴くべく、寄付した人々それぞれの寄付金をユーザーが簡単に確認できる無料オンラインツールを作成した。
これにより、インフルエンサーやキー・オピニオン・リーダー(KOL)など一部の寄付者が金額を改ざんするなどし、送金確認ページのスクリーンショットを偽造してソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿していたことが発覚。
この他、特定の組織を名乗って、ありえないほどの少額寄付金を送金するなどの不正も見つかった。具体的には、ベトナムサーカス連盟のアカウント名を使用して、ハノイ市の大学生が1万VND(約57円)の少額寄付金を送金していたことが分かった。同連盟の理事長は、連盟の評判を貶める名誉棄損行為だと不満を露にした。ハノイ市警察はこの大学生を召喚して厳重注意するとともに、大学に学生管理の徹底を求めた。