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- 88人死亡、85人行方不明、70人負傷
- 水力発電所でも地滑り、事務所が下敷きに
- 道路の数百か所が寸断、捜索救難は難航
台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)の影響により、西北部地方ラオカイ省の複数の地点で鉄砲水に伴う地滑りが相次いで発生している。
同省では地滑りなどにより12日午前9時の時点で88人が死亡、85人が行方不明となり、70人が負傷した。
中でも、バオイエン郡フックカイン村ヌー村落(lang Nu, xa Phuc Khanh, huyen Bao Yen)で10日午前6時に発生した鉄砲水に伴う地滑りで特に大きな人的被害が出ている。同村落は完全に流され、41人が死亡、54人が行方不明となり、17人が負傷した。
バックハー郡ナムルック村ナムトン村落(thon Nam Tong, xa Nam Luc, huyen Bac Ha)で10日午後2時ごろに発生した地滑りでは、12日午前の時点で死者・行方不明者が18人となっている。ナムトン村落には15世帯の80人が住んでいるが、地滑りで家屋8棟が完全に埋まり、7人が死亡、11人が行方不明となり、11人が負傷した。
同じくナムルック村にあるドンナムアー水力発電所でも同日午前、地滑りが発生した。発電所の事務所が土砂の下敷きになって5人が行方不明になり、1人が重傷を負った。
雨が降り続き、村落に入る道路の数百か所が土砂の下敷きになっているため、捜索救難は難航している。