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- 人民軍や海上警察など42.5万人動員
- 4000以上の船と飛行機、ヘリも動員
- 7日中にベトナム北部上陸の見通し
一時「猛烈な台風」へと発達した台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)がベトナム北部に接近していることを受け、ベトナム人民軍総参謀部は全軍に対して防災対策を指導した。
台風3号は南シナ海を西に進んでおり、7日中にベトナム北部に上陸する見通し。6日午後の時点では勢力をやや弱めて「非常に強い台風」となっている。
国防省は、各軍区や軍支部、国境警備隊、海上警察など合わせて42万5000人余りと4000以上の船や飛行機、ヘリコプターなどを動員し、住民の家屋補強や安全な地域への避難を支援する。
同省は5日までに、台風の影響を受けている南シナ海北部とホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)海域で操業していた船約500隻・乗組員約3400人を含む、船約5万隻・乗組員約22万人を安全な地域へと誘導した。
公安省の指導のもと、各地の警察も総出で対応に当たっており、防災対策の周知や島の住民避難などに取り組んでいる。また、東北部地方クアンニン省から北中部地方ゲアン省にかけての地域では、3万5000人の警察官が災害対策の準備を行っている。