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- HCM裁判所、被告254人に有罪判決
- 元車検局長の2人に禁固19年と25年
- 収賄罪や公務執行上の職権乱用罪で
ホーチミン市人民裁判所は23日、交通運輸省傘下の車両登録検査局(車検局)および複数の省・市の自動車登録検査センターで発生した、贈収賄・贈収賄の仲介・公務執行上の文書偽造に関する一連の事件の裁判で、254人の被告に有罪判決を下した。
同事件では、自動車登録検査センターの運営業者がセンター設立時に車検局のトップらに賄賂を渡したほか、設立後も毎月や毎四半期など定期的に賄賂を支払っていた。車検局の職員らに賄賂を渡していた自動車登録検査センターの職員らは、自動車オーナーから賄賂を受け取り、荷台を大きく改造するなど、安全基準や排ガス基準などを満たしていないにもかかわらず車検結果を操作して車検合格証明書を発行していたことが確認された。
裁判所は、車検局元局長(在任期間:2014年1月~2021年7月) のチャン・キー・ヒン被告(男)に収賄罪で19年、公務執行上の職権乱用罪で6年の計25年の禁固刑を下した。
ヒン被告の後任であるダン・ベト・ハー元局長(男、在任期間:2021年8月~2022年12月)も収賄罪に問われ、禁固19年の判決となった。
残る被告252人には、執行猶予付き禁固1年~30年の判決が言い渡された。罪状は、公務執行上の職権乱用罪や贈収賄罪、賄賂仲介罪、公務執行上の偽造罪、公的資産横領罪、他人のコンピュータネットワーク・電気通信ネットワーク・電子的手段への不正侵入罪、違法目的のソフトウェア製造・購入・販売・交換・譲渡罪、機関・組織文書の偽造罪、機関・組織を装った偽造文書の使用罪、詐欺・資産横領罪、経済管理に関する国家規定に意図的に違反し甚大な損害をもたらした罪など。
中でも、南部メコンデルタ地方ロンアン省、同ベンチェ省、同ソクチャン省にある3か所のセンターを運営していたチャン・ラップ・ギア被告(男)は、公務執行上の偽造罪、他人のコンピュータネットワーク・電気通信ネットワーク・電子的手段への不正侵入罪に問われ、30年の禁固刑を受けた。同被告は、147億VMD(約8500万円)の不正利益を得ていた。
また裁判所は、被告らが捜査機関に納付した860億VND(約5億円)と9万9000USD(約1430万円)を国が没収することを決めたほか、これまでに得た不正利益を引き続き納付するよう、被告らと関連者らに命じた。