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- 業務停止処分に至った事由が未解決
- インター各校にAISVNの生徒受け入れ要請
- 7月1日から1年間の業務停止処分
給与未払いを不服とした教員らによるストライキを受けて休校となったアメリカン・インターナショナルスクール・ベトナム(AISVN、ホーチミン市ニャーベー郡)の問題をめぐり、ホーチミン市教育訓練局は20日、同校が業務停止処分に至った事由を解決したことを証明する書類を提出できていないため、2024~2025年度は授業を行うことができないと発表した。
同市教育訓練局は同校に対し、教育活動条件の確保を示す証拠を伴った報告と、税務機関や社会保険機関に対する債務、教職員らの給与などの支払い状況に関する報告を6月14日までに提出するよう求めていたが、同校は報告を提出しなかった。
同局は既に、国際バカロレア(IB)プログラムなどを提供する市内のインターナショナルスクール19校に対し、AISVNから転校を希望する生徒を受け入れるよう呼び掛けた。同局はまた、同校に対し、生徒のほかの教育施設への転校を支援するよう指示した。
同局は7月1日から同校を1年間の業務停止処分としている。
同校のグエン・ティ・ウット・エム会長は、2006年に幼稚園から高校までの一貫校としてAISVNを設立。保護者らは、無利子で資金を貸し出す代わりに、学費を無料にするという契約を同校と締結したが、返済期限が過ぎても資金が一向に返済されないと告発している。
これについて、告発を受けた同市警察は、同校と保護者との間で締結された契約は民事的な合意であり、さらに当事者間の責任を拘束する条項もないため、事件として捜査する根拠はないと回答した。なお、エム会長は個人所得税の未払いを理由に出国禁止措置を受けている。