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- 政府機関情報セキュリティ脆弱性件数
- 2024年上半期は9万0033件を発見
- 23年漏洩アカウント数は20年比31倍に
情報安全局国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)によると、2024年1~6月期に発見された政府機関・組織の情報セキュリティ脆弱性件数は9万0033件だった。年初以降に同局が対応した重大なサイバー攻撃件数は前年比+60%と大幅に増加している。
前述のデータは、情報安全局とロシア系ネットセキュリティ大手カスペルスキー(Kaspersky)が共催した企業のサイバー攻撃への対応強化に関するワークショップで発表されたもの。
同局のレ・バン・トゥアン局長によると、このところデータ暗号化に関連した重大な情報セキュリティインシデントが多数発生しており、組織・企業の評判に対する悪影響や、財務上の損害を及ぼしている。2023年にマルウェア感染により漏洩したアカウント数は、2020年の31倍へと急増した。
このほか、オンライン詐欺の被害者も依然として増加傾向にある。情報安全局は、不正ドメイン名の警告・防止システムの導入により、2024年6月時点で3170件のオンライン詐欺サイトを阻止し、約1000万人を詐欺サイトから保護している。