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- 318件の刑事事件として立件
- 関与したとみられる容疑者961人起訴
- 薬物319kg以上押収、取引額28兆VND以上
2023年3月中旬にフランス・パリ発ホーチミン行きのベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)VN10便の客室乗務員4人が違法薬物を持ち込んだ事件をめぐり、これまでに318件の刑事事件として立件され、関与したとみられる961人の容疑者が起訴された。
これは、一連の事件を統括するホーチミン市警察の責任者が26日に明らかにしたもの。
容疑者らは、違法薬物の密売・密輸・違法所持、犯罪隠蔽、犯人蔵匿、偽札所持、賭博、強盗などの容疑で捜査を受けている。証拠物件として、ケタミンや結晶状薬物などの違法薬物319kg以上、拳銃12丁、各種弾丸67個、手榴弾3個などが押収されている。
容疑者らは、逮捕までに大量の違法薬物の取引を行ったことを認めており、取引額は28兆VND(約1760億円)以上に上っている。
なお、事件が明るみに出るきっかけとなった客室乗務員4人はフランスに滞在中、歯磨き粉と洗口液をベトナムに持ち帰ってほしいと依頼を受けた。しかし、この新品らしき歯磨き粉の容器には違法薬物が詰められていた。
捜査を経て、客室乗務員らが「歯磨き粉」に薬物が詰められていることを認識した上で持ち込んだことを立証できず、家宅捜索でも薬物は見つからなかったため、逮捕の数日後に4人は釈放された。