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- 複数の違反事件で終身刑の判決を受け服役
- 90年代から経営者として銀行業に携わる
- 98年にドンアバンク頭取就任、15年に解任
ドンアバンク(東亜銀行=Dong A Bank)における違法融資など複数の違反事件で終身刑の判決を受けて服役中だった同行元頭取・副会長のチャン・フオン・ビン氏(男性)が、18日夜に死去した。65歳だった。死因は公表されていない。
ビン氏は生前、複数の大学で経済の教鞭を執るなど、人望が厚かった。1990年代に入ってからは経営者として銀行業に携わり、1998年に同行の頭取に就任したが、2015年に違反行為に伴い解任された。
ドンアバンクは、誤った経営上の決定により財務状況が悪化するまでは、リテールバンキングに強みを持ち、カード商品については国内トップブランドを誇っていた。
ビン氏らの行為は同行に多額の損失をもたらし、経営破綻の危機にさらした。同行は2015年以降、ベトナム国家銀行(中央銀行)から特別監視措置を受けている。
同氏は5件の刑事事件で、経済管理に関する国家規定に意図的に違反し甚大な損害をもたらした罪、融資規定に違反した罪、職権を乱用し資産を横領した罪などに問われ、有罪判決を言い渡された。
なお、同氏は、ジュエリー製造・小売大手フーニュアン・ジュエリー[PNJ](Phu Nhuan Jewelry)のカオ・ティ・ゴック・ズン会長の夫としても知られている。