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- ベトナム、認証を取得した5番目の国に
- 高精度で乳がんの疑いのある症例を検出
- 大規模なスクリーニングに対応可能
地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビン・ビッグデータ研究所(VinBigData)が人工知能(AI)やコンピュータビジョンを活用して開発した、乳房X線(マンモグラフィ)診断プラットフォーム「VinDr」が、アメリカ食品医薬品局(FDA)から認証を取得した。
これにより、ベトナムは、◇米国、◇フランス、◇オランダ、◇韓国に続き、FDAからマンモグラフィ診断用のAIプラットフォームの認証を取得した5番目の国となった。
VinDrは、マンモグラムを自動的に分類し、米国人のデータで95.8%、ベトナム人のデータでは96.5%に達する高精度で乳がんの疑いのある症例を検出できる。また、乳腺濃度を評価し、BI-RADS標準に従ってマンモグラムを分類し、病変を早期に検出することもできる。
同プラットフォームは、マンモグラフィ画像診断に加え、◇胸部X線、◇脊椎X線、◇脳CT、◇胸部CT、◇肝胆道CT、◇脳MRIの6種類の画像に対するスマート診断サポートツールも統合し、70種類近くの一般的な異常を検出し、病変の位置を特定することが可能だ。一定の精度と速度で複数のケースを同時に診断できるため、大規模なスクリーニングに対応できる。
FDAの認証は、ビン・ビッグデータの世界進出への扉を開くとともに、AI業界でのベトナムの地位を確保することにも貢献すると期待されている。