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- バインミー摂取後の食中毒で男児死亡
- 心肺停止で緊急搬送、1か月後に死亡
- 5月初めに600人近くが食中毒発症
東南部地方ドンナイ省ロンカイン市スアンビン街区(phuong Xuan Binh)にあるバインミー(ベトナム風サンドイッチ)店「コーバン(Co Bang)」で5月初めに集団食中毒が発生した件について、同市人民委員会は6月3日、重篤な症状で入院していた男児が死亡したと発表した。
死亡したのは、T・G・Hちゃん(6歳)。Hちゃんは、問題のバインミーを食べた後、食中毒の症状を発症し、心肺停止の状態でドンナイ省小児病院に緊急搬送されて蘇生治療を受けた。その後、5月3日にホーチミン市10区の第1小児病院に移されて治療を続けていたが、約1か月後の6月2日夜に息を引き取った。
今回の集団食中毒では、600人近い患者が食中毒で病院に搬送された。同店から採取した原材料サンプルを検査したところ、サルモネラ菌が検出され、同省保健局はその後、サルモネラ菌が食中毒の原因であると結論付けた。
同店舗では、集団食中毒が発生する直前の4月30日に約1100本のバインミーを販売。翌5月1日までに同店舗のバインミーを食べた数百人が、下痢や腹痛、吐き気などの症状を訴えて病院に搬送された。同省で治療を受けていた患者はいずれも回復して、現在の健康状態は安定しているとのこと。