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- ピロリ菌は消化器系の症状を引き起こす
- ベトナムにおける抗生物質耐性も問題
- 予防策として器やコップの共有避けるなど
ベトナムはピロリ菌感染率が高く、人口の3分の2が感染していると推定される。
ピロリ菌に感染すると、げっぷ、消化不良、膨満感、食欲不振、身体が重いなどの症状が出ることが多い。悪化すると腹痛、吐き気、大幅な体重減少などが生じる。病院での検査の結果、ピロリ菌に感染していることを知った人は、胃がんに進むのではないかと不安を抱く。
ホーチミン市熱帯病病院の内科医によると、ピロリ菌は、人間にとって最も一般的な、病気を引き起こす細菌の1つであり、世界でも人口の半分が感染しているとみられる。
ベトナムでは、抗生物質に耐性を持つピロリ菌も増加しており、ピロリ菌の再感染も一般的だ。感染しても症状が出ないことも多いが、症状が出る場合は、慢性胃炎、消化不良、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどになりうる。
ピロリ菌の感染を防ぐためには、家庭では、つけダレの入った器を共有したり、同じコップで水を飲んだり、食べ物を箸で取り分けあったりしない方がよく、路上飲食店も衛生管理が行き届いていないため避けた方がよい。
子供の感染を防ぐために、大人は子供にキスをしたり、自分で噛んでやわらかくしたものを食べさせたり、自分の箸で子供の食べ物をかき混ぜたりせず、子供には、食事前やトイレの後はきちんと手を洗う習慣を身に付けさせた方がよい。