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- H9N2型鳥インフル、国内初感染を確認
- 建設作業員の男性が重度の肺炎で入院
- 現在までに新たな感染者は見つからず
A/H9N2型鳥インフルエンザウイルスの国内初の感染者が確認された。感染者第1号となったのは、南部メコンデルタ地方ティエンザン省チャウタイン郡タンリードン村(xa Tan Ly Dong, huyen Chau Thanh)在住の建設作業員の男性(37歳)。
男性は3月10日に発熱などの症状が出たため、薬を飲むなどして自宅治療したが、症状が改善しなかったため、16日にホーチミン市熱帯病病院を受診。重度の肺炎と診断されて、現在も集中治療を受けている。
4月1日には、同市パスツール研究所が実施した検査結果で、男性がA/H9N2型鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認された。疫学調査によると、男性は家禽市場の近くに住んでいるが、自宅付近では家禽が病気で死亡するなどの現象は確認されていない。
当局は男性と濃厚接触があった人々のリストを作成し、健康観察を行っているが、現在までに新たな感染者は見つかっていない。
なお、A/H9N2型鳥インフルエンザウイルスは、毒性の低いインフルエンザの一種で、ほとんどの場合は軽症にとどまり、家禽の大量死を引き起こすこともないという。これまでのところ、全国では家禽群からA/H9N2型鳥インフルエンザウイルスの感染は見つかっておらず、ヒトからヒトへの感染例も確認されていない。