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- 人気TikTokerがサイゴンの人々を侮辱
- 地域や文化に対する差別発言で炎上
- HCM市当局も問題視して調査を開始
90万近くのフォロワーを持つベトナムの男性ティックトッカー(TikToker)のニャット・ハイ・ビエット・トゥオット(何でも知ってるニャット・ハイ)氏が、サイゴンの人々を誹謗中傷する内容の動画を投稿したとして、ホーチミン市情報通信局が調査に乗り出した。
ニャット・ハイ氏は、投稿した約1分間の動画の中で、バイクに乗った2人組の男たちが個人商店からスナック菓子を奪って逃走する様子を撮影した映像を流し、「サイゴンでは、携帯電話やネックレス、カバンだけでなく、スナック菓子さえひったくられてしまう」と述べた。
さらに同氏は、「サイゴンの連中は昼夜関係なく酒を飲む。北部では酒の肴にちゃんとした物を頂くが、南部の奴らの酒の肴といったら、マンゴーやグアバなどろくでもないものばかり。挙句にはスナック菓子でも一杯やれる」、「ハノイでひったくりが発生すれば、必ず周囲の人々が協力して、ひったくり犯を取り押さえてくれるが、サイゴンの連中は自分のことしか考えないので誰も助けてくれない。犯罪者にとっては、まさに理想郷だ」とコメントした。
また同氏は、サイゴンで泥棒が多い理由として、「なぜサイゴンでこれほどまでに盗難が多いのかって?それはこの土地の文化によるものだ」と持論を展開した。
同氏による偏見に満ちた発言の数々は、地域差別と民族間の分裂を助長するものとして批判が集まっている。多くの視聴者は、同氏が再生数目的で意図的に炎上狙いの動画を投稿したとして、当局による厳しい処分を望んでいる。
なお、動画で流されたスナック菓子ひったくりは、これに先立つ12日午後に同市ビンタイン区の個人商店で発生した事件の映像とみられる。
今回の炎上騒動を受けて同氏は、問題の動画を削除した上で、「地域差別の感情は全くなく、その発言に関しても、皆で仲良くしたいだけだった」と釈明して謝罪動画をアップしたが、多くの視聴者は同アカウントの停止を求めている。