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- 日本人の渡辺和代さんがフエ省名誉省民に
- フエで小児がん患者の支援に長年尽力
- 歴史遺産専門家のドイツ人女性も
北中部地方トゥアティエン・フエ省人民委員会は7日、国際女性の日(3月8日)に合わせて、ドイツ人のアンドレア・トイフェルさんと日本人の渡辺和代さんの2人を名誉省民に認定する式典を開催した。
アンドレアさんは、歴史文化遺産保護の専門家として、21年間にわたり、フエの歴史遺産の価値向上に貢献。手掛けた主なプロジェクトとしては、阮朝(グエン朝)の奉先殿(フンティエン殿)エリアの修復・復元などがある。
一方の渡辺さんは、NPO法人アジア・チャイルドケア・リーグ(ACCL)代表で、フエで長年にわたり小児がん患者の支援を続けてきた。自身が設立したNPO法人を通じて、日本から近代的な医療設備などを持ち込み、フエ中央病院小児科センターの小児がん治療に多大な貢献を果たした。渡辺さんの活動により、同病院で治療を放棄してしまう小児がん患者の割合は50%から5%未満にまで減少したという。
同省人民委員会のグエン・バン・フオン主席は、「情熱、献身、分かち合いの精神を発揮することは、トゥアティエン・フエ省で暮らす多くの外国人が望んでいることであり、これにより省の発展とより良い生活の創造に貢献したいと考えている。アンドレアさんと渡辺さんの名誉省民認定は、これまでの2人の活動に対する感謝を示すためのもの」と語った。