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- 飲料メーカー会長親子が資産横領で起訴
- 個人から不動産64億円相当を不正取得
- 違法な高利貸しであることを隠ぺい
地場大手飲料メーカーのタンヒエップファット商業サービス社(Tan Hiep Phat)のチャン・クイ・タイン元会長 兼 社長(男・71歳、東南部地方ビンズオン省在住)とその娘2人の計3人が、企業経営者など複数の個人から不動産開発用地を不正取得した事件について、最高人民検察院が起訴状を発行した。
◇タイン元会長 兼 社長、◇長女チャン・ウエン・フオン元副社長(43歳)、◇次女チャン・ゴック・ビック元副社長(40歳)の3人はいずれも、信頼を悪用した資産横領罪で出廷することになっている。
起訴状によると、被告らは2019年から2020年にかけて、不動産開発用地を持つ4人の個人に3%の月利で資金を貸し出していた。違法な高利貸しであることを隠ぺいするため、「不動産案件購買契約を装った金銭貸借契約」などの形で契約を交わした。
この金銭貸借契約では、借主の保有する不動産開発用地が担保資産とみなされていた。契約締結の時点で、担保となる不動産案件の実際の価値は、借入金の何倍にも上っていた。タイン親子はその後、借主による支払いの受け取りを拒否し、不動産開発用地を占有し続けた。
タイン親子はこの手口で、不動産デベロッパーであるキムオアイングループ(Kim Oanh Group)のD・T・K・O会長の不動産案件2件、N・V・C氏の土地29区画(ホーチミン市ビンタン区)、L・S・H氏の土地4区画(同市直轄トゥードゥック市)、N・H・D氏の土地2区画(同市ビンタン区)を騙し取った。
タイン親子は、上記4人の個人から合わせて1兆0480億VND(約64億円)相当の不動産を不正取得したことが確認されている。