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- 置き去りのワラビー、4頭中2匹が病死
- 保護センター受け入れ時から軽度ストレス
- 死体は冷凍され、展示や研究で有効活用
西北部地方ラオカイ省ホアンリエン国立公園傘下のホアンリエン生物保護開発センターによると、11月上旬に東北部地方カオバン省タクアン郡ドゥックロン村(xa Duc Long, huyen Thach An)で保護されたワラビー4匹のうち2匹が12月上旬に病死した。
これに先立つ11月8日、ベトナムに生息せず輸入も認められない数匹のワラビーが道路脇で草を食んだり、飛び跳ねたりしている姿が地元住民によって目撃され、11日までに4匹が森林警備隊らによって保護された。密輸業者から置き去りにされた可能性が高いとされている。
ワラビー4匹はその後、ホアンリエン生物保護開発センターに引き渡されて飼育されていたが、12月8日に1匹、12月12日に1匹が病気で死亡。死亡したのは、いずれもオスのワラビー。
ワラビーたちは、引き渡された当初から軽度のストレスがみられ、疲労や呼吸器系疾患の兆候があったため、隔離治療していたが、症状が改善することはなかった。
なお、死亡した2匹のワラビーは冷凍保存されており、今後は展示や研究などで有効活用される見通し。