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- ハイフォンで排水槽から女性の遺骨発見
- DNA鑑定で13年前の行方不明女性と判明
- 殺害後、排水槽に遺棄の可能性
北部紅河デルタ地方ハイフォン市警察は、同市トゥイグエン郡の民家の排水槽から見つかった遺骨について、DNA鑑定の結果、13年前に行方不明となっていたガス配達員の女性N・T・Tさん(当時22歳、同郡在住)のものと特定した。
解剖の結果、頭がい骨に外傷性の骨折がみられ、警察はTさんが何者かに殺害された後、証拠隠滅のため、排水槽に遺棄された可能性が高いと結論付けた。
これに先立つ6日、同郡在住の男性N・V・Qさんが自宅敷地内の排水槽から身元不明の遺骨を発見した。この排水槽はQさん一家の居住エリアから数百m離れたところに位置しており、長い間放置されていた。
通報を受けて駆け付けた警察が直ちに捜査を開始。DNA鑑定により、遺骨がTさんのものと判明した。親戚によると、Tさんは2006年に結婚して、子宝にも恵まれて幸せに暮らしていた。夫婦は働きもので、Tさんはガスの配達員、夫は長距離トラックのドライバー助手をしていた。
Tさんの義母によると、2010年12月3日昼頃にガス配達の依頼電話があり、Tさんはすぐにバイクで配達に出かけて、そのまま行方不明となった。翌日には、家から1km程離れた水門にTさんのバイクが捨てられているのが見つかった。妻失踪の知らせを聞いた夫が仕事先から戻ると、双方の家族総出でTさんを探しまわった。事故の可能性なども考えて、水門付近を徹底的に捜索したが、Tさんの手掛かりはつかめなかった。
捜索範囲を岩山まで広げて何か月も探したが、Tさんは見つからなかった。ホン川(紅河)で女性の遺体が見つかったという知らせを受けて、ハノイ市まで確認に行ったこともあるが、結局は手ぶらで帰ってくる羽目になった。
義母は7日朝にQさんと会った際、排水槽から遺骨が見つかったと聞いていたが、それが嫁のものだとは考えなかったという。同地区ではTさんを含む3人の女性が行方不明となっており、警察は行方不明者の家族にDNAサンプルの提出を要請。鑑定の結果、遺骨はTさんのもの特定された。家族はいつかTさんと再会できる日が来ると信じていたが、最悪の形での再会となってしまった。