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ハノイ市タインスアン区クオンディン街区クオンハ(Khuong Ha)通りの狭い路地にあるミニアパートで9月12日夜に火災が発生し、56人が死亡、37人が負傷した件で、入院していた最後の患者が2か月ぶりに退院した。
6日に退院したのは、ベトナム人民軍国境警備隊のグエン・バン・チュオン少佐(男性)。2か月にわたるハノイ市バックマイ病院での治療を経て、チュオンさんは回復して健康状態も安定し、自力で元気に歩けるようになり、記憶も回復しつつある。
この火災の被災者の中で最も重症だったチュオンさんは9月13日、一酸化炭素(CO)とその他の有毒ガス中毒、気道熱傷、石炭粉塵の吸入、呼吸不全、肺炎のほか、心臓や脳、腎臓、肝臓、筋肉が損傷した状態で入院した。
チュオンさんの妻と子供2人は、この火災で犠牲になった。入院中に付き添ってチュオンさんをケアしていたのは、両親だったという。
また、同じく火災で負傷した高校3年生のチャン・ダイ・フォンさん(17歳)も、回復してこのほど2か月ぶりに登校を再開した。母子2人でミニアパートに住み、火災発生時は2人で9階から隣家の屋根に飛び降りた。2人は一命を取り留めたが、重傷を負った。
かかとや骨盤を骨折したフォンさんは、これまでに複数回の手術とリハビリを重ね、松葉杖で歩けるようになった。今年大学を受験する彼は、「母も粘り強く戦ったので、僕も強くいなければ」と語った。