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エムポックス(サル痘)に感染し、ホーチミン市熱帯病病院で治療を受けていた男性(30歳)が死亡した。同市保健局が25日に明らかにした 。
ベトナム国内では、2022年10月にドバイから帰国した2人がエムポックスに感染していることが確認されて以来、エムポックスによる死亡が確認されたのはこれが初めて。
同病院では、死亡した男性を含め、20人のエムポックス患者が治療を受けており、このうち18人(男性17人、女性1人)がHIVに感染している。死亡した男性もHIVに感染してエイズを発症しており、死亡するまでは10日以上にわたりエムポックスの治療を受けていた。
エムポックス患者の免疫力が良好であれば、エムポックスウイルスは短期間で排除されて治癒するが、HIV/AIDS、肝硬変、糖尿病など免疫不全の人の場合は重症化する可能性が高い。
なお、大きな飛沫や性交渉などの濃厚接触を介して人から人に感染するエムポックスは、ベトナムでは「グループB」の感染症に分類されている。一般的な症状には、発熱や頭痛、筋肉痛、疲労、リンパ節の腫れ、顔面や肛門、生殖器の発疹などがある。